- 総水銀
- 総水銀は無機水銀と次項で述べる有機水銀をあわせたもので、水銀は、銀白色で、常温では唯一の液体金属です。地殻中の存在量は約0.08mg/kgで主に赤色硫化物である辰砂(HgS)として産出します。水銀は古くから知られており、防腐、消毒等に使用されたり、金鉱山での金の精錬にも使用されてきました。現在でも化学品製造、医薬品、乾電池などに使用されています。水銀化合物中には昇こう(HgCl2)のように強い毒性を持つものが有ります。また慢性中毒では興奮傾向、不眠といった中枢神経への影響が見られます。環境基準値は、「0.0005mg/リットル以下」と定められています。