
13.気候変動に具体的な対策を
私たちの目指すところ
人の活動により発生した二酸化炭素により、地球の温度が上昇する地球温暖化が始まっています。そのため、近年、自然災害(集中豪雨や大型台風)が発生しやすくなっています。このまま地球の温度が上昇すると自然災害がさらに増えることが予想されています。
地球温暖化を止めるために、人の活動により発生した二酸化炭素の排出を減らすことが、今、求められています。
地球温暖化を止めるために、人の活動により発生した二酸化炭素の排出を減らすことが、今、求められています。
私たちの今
地球温暖化が原因と考えられている自然災害が増えています。地球温暖化は、二酸化炭素が主な原因で地球の空気が暖められて、気温が上昇することです。
気温が上昇すると陸上や川や海から蒸発する水分が増えます。そのため大雨になりやすく、海水温も温められることで台風も大きくなり、かつその発生回数も増えるために洪水や浸水などの災害が増えています。
さらに気温が上昇すると北極や南極の氷が溶けて海面が上昇し、将来的には砂浜や沿岸部の街が水没するところが出てくることが予想されています。
気温が上昇すると陸上や川や海から蒸発する水分が増えます。そのため大雨になりやすく、海水温も温められることで台風も大きくなり、かつその発生回数も増えるために洪水や浸水などの災害が増えています。
さらに気温が上昇すると北極や南極の氷が溶けて海面が上昇し、将来的には砂浜や沿岸部の街が水没するところが出てくることが予想されています。

二酸化炭素は、電気を作る際、自動車や機械を動かす際に使用する化石燃料(石油、石炭、天然ガスなど)を燃やすことによって発生します。
2018年の二酸化炭素の排出量は、1990年と比較して1.6倍に増えています。
地球の平均気温も上昇しており、1850年から2020年にかけて1.09度上昇しています。
海面水位も1901年から2010年にかけて19cm上昇しています。
2018年の二酸化炭素の排出量は、1990年と比較して1.6倍に増えています。
地球の平均気温も上昇しており、1850年から2020年にかけて1.09度上昇しています。
海面水位も1901年から2010年にかけて19cm上昇しています。

出典:経済産業省資源エネルギー庁「日本のエネルギー 2022年2月」を元に作成


ポイント
このままでは現在の生活をすることは難しくなるため、世界の国々が協力しあって
二酸化炭素の排出を減らしていくための対策を行っていく必要があります。
取り組み事例
2030年までに地球の平均気温の上昇を産業革命以前の水準から1.5℃以内にするため、二酸化炭素の排出を減らす取り組みを進めています。
・ブルーカーボンの活用
地球上で排出された二酸化炭素のうち、森林や都市の緑など、陸上の植物によって吸収される炭素のことを「グリーンカーボン」と呼びます。一方、海藻や海洋生物によって吸収された炭素のこと「ブルーカーボン」と呼びます。海は陸より遥かに広大な面積を持っており、このブルーカーボンの活用により、二酸化炭素の排出削減や気候変動の軽減に役立つことが期待されています。

・御前崎港久々生海岸 里海プロジェクト
御前崎港西側の久々生海岸には海草のアマモが生い茂っているアマモ場があります。アマモ場は、光合成により、地球温暖化の原因である二酸化炭素を吸収します。
久々生海岸の里海プロジェクトでは、アマモ場の生きもの観察会、清掃による保全活動、大学等による調査・研究により、自然や環境を大切にする気持ちを育て、久々生海岸を守るための活動が行われています。
久々生海岸の里海プロジェクトでは、アマモ場の生きもの観察会、清掃による保全活動、大学等による調査・研究により、自然や環境を大切にする気持ちを育て、久々生海岸を守るための活動が行われています。

久々生海岸で自然に生い茂っているアマモ

海岸清掃(ビーチクリーン)による保全活動

出典:NPO法人Earth Communication「御前崎港 久々生海岸 里海プロジェクトの取り組み」
・カーボンニュートラル
2030年までに二酸化炭素の排出量を2013年から46%減らし、2050年に二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることをカーボンニュートラルと言います。
【二酸化炭素の排出量を実質ゼロ】というのは、【二酸化炭素の排出量】から、森林や海藻、藻場などによる【二酸化炭素の吸収量】を引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。つまり、二酸化炭素排出量を減らすだけではなく、二酸化炭素の吸収量を増やすことも効果的です。
【二酸化炭素の排出量を実質ゼロ】というのは、【二酸化炭素の排出量】から、森林や海藻、藻場などによる【二酸化炭素の吸収量】を引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。つまり、二酸化炭素排出量を減らすだけではなく、二酸化炭素の吸収量を増やすことも効果的です。

みなとでは、みなとから排出される二酸化炭素の排出量をゼロにする【カーボンニュートラルポート】の取り組みが始まっています。
私たちにできること
二酸化炭素の排出を減らすために私たちにできることがあります。
・電気の使用量を減らす
・使わない部屋の電気製品や照明は消しましょう。
・家族が同じ部屋で過ごし、暖房や冷房、照明の利用を減らしましょう。
・使わない電気製品の主電源はなるべく消しましょう。
・冷房の設定温度は1℃高く、暖房の設定温度は、1℃低くしましょう。
・ガスの使用量を減らす
・シャワーの使用時間を減らしましょう。
・床暖房の使用時間を減らしましょう。
・自動車の使用時間を減らす
・自宅から近い距離のところに出かけるときは、自転車や徒歩で行きましょう。
・出かけるときは自動車を使わないで、電車やバスを利用しましょう。
・ブルーカーボンを活用する
・アマモ場を保全するため海岸清掃活動に参加しましょう。海岸清掃活動を行っている場所や日にちは家のひとや学校の先生に聞いてみましょう。
ポイント
ほかにも私たちにできることがあると思います。自分にできる取り組みを考えてみましょう。
自分で調べてみましょう
SDGs13に関係するキーワードを調べてみましょう。
二酸化炭素、地球温暖化、パリ協定、温室効果ガス、異常気象、自然災害、気候変動、化石燃料、カーボンニュートラル、再生可能エネルギー、ブルーカーボン、J-クレジット制度、Jブルークレジット
ポイント
気候変動の対策についてひとりひとりができることは何なのか、家族やともだちと話し合ってみましょう。
いっしょに学ぼう