SDGs
14.(うみ)(ゆた)かさを(まも)ろう
(わたし)たちの目指(めざ)すところ
(うみ)は、(ひと)活動(かつどう)により、ごみが()えたり、排水(はいすい)により(よご)れたり、問題(もんだい)発生(はっせい)しています。また、人口(じんこう)()え、漁業(ぎょぎょう)進歩(しんぽ)により、(さかな)()りすぎが問題(もんだい)になっています。(わたし)たちが()()べる、マグロやウナギなどが将来(しょうらい)()べられなくなるかもしれません。
(うみ)からの(めぐ)みが()くならないようにすることが、(いま)(もと)められています。
(わたし)たちの(いま)
(わたし)たちの(くに)は、(うみ)(かこ)まれ、(うみ)から(さかな)(かい)などのさまざまな(めぐ)みをもらっています。
しかし、(わたし)たちの生活(せいかつ)により発生(はっせい)したごみによって(うみ)(よご)れています。
(たと)えば、(わたし)たちがごみ(ばこ)()てずに(みち)にポイ()てをしたごみは、(あめ)(かぜ)によって、(かわ)(なが)れて、いずれは(うみ)(なが)()きます。
このようなごみにはビニール(ぶくろ)やペットボトル、お菓子(かし)包装(ほうそう)などのプラスチックごみが(ふく)まれています。プラスチックは、(かみ)()(ちが)って、()(もの)分解(ぶんかい)することがむずかしく、海面(かいめん)()いていたり、海岸(かいがん)にうちあげられたり、海底(かいてい)(しず)んだりして、(うみ)(なか)(のこ)ってしまいます。
水面(すいめん)水中(すいちゅう)浮遊(ふゆう)しているビニール(ぶくろ)やペットボトルなどは、(なみ)(かぜ)太陽(たいよう)(ひかり)などによって(こま)かなプラスチックごみになります。(こま)かくなったプラスチックごみをエサと勘違(かんちが)いして、(さかな)をはじめとした(うみ)()(もの)()べてしまうと()んでしまうこともあります。
1950(ねん)以降(いこう)生産(せいさん)されたプラスチックは83(おく)トンあり、63(おく)トンがごみとして()てられたとの報告(ほうこく)があります。毎年(まいとし)(やく)800(まん)トンのプラスチックごみが(うみ)(なが)れているという試算(しさん)や、2050(ねん)には(うみ)(なが)れたプラスチックごみの(おも)さが(さかな)(おも)さを()えるという試算(しさん)もあります(環境省(かんきょうしょう) 令和元年(れいわがんねん)(ばん)環境白書(かんきょうはくしょ)循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)白書(はくしょ)生物多様性(せいぶつたようせい)白書(はくしょ)による)。
このように大量(たいりょう)のプラスチックごみが(うみ)(なが)れて、(うみ)(なか)(のこ)れば(うみ)環境(かんきょう)がこわれ、(うみ)()(もの)生活(せいかつ)できなくなります。
また、世界(せかい)では水産資源(すいさんしげん)()りすぎが(おお)きな問題(もんだい)となっています。世界(せかい)水産資源(すいさんしげん)のうち、必要(ひつよう)以上(いじょう)()られている資源(しげん)は34.2%もいます。一方(いっぽう)で、まだ十分(じゅうぶん)利用(りよう)できる資源(しげん)はたったの6.2%しかありません。このように必要(ひつよう)以上(いじょう)(さかな)()ると(さかな)減少(げんしょう)し、将来的(しょうらいてき)には(さかな)()れなくなると()われています。
出典:2020年 世界漁業・養殖業白書(国連食糧農業機関)を元に作成
ポイント
(うみ)()(もの)気持(きも)ちよく生活(せいかつ)できるように(うみ)をきれいにして、
(うみ)環境(かんきょう)生態(せいたい)(けい)(まも)るための()()みが必要(ひつよう)とされています。
()()事例(じれい)
(うみ)環境(かんきょう)(まも)るために、(うみ)(なが)れたごみを回収(かいしゅう)したり、海岸(かいがん)(なが)()いたごみを回収(かいしゅう)したり、そして(さかな)のために海草(かいそう)(まも)ったりするための()()みが(おこな)われています。
(うみ)(なが)れたごみを回収(かいしゅう)する()()
(かわ)から(なが)れてきて(うみ)()いているごみや流木(りゅうぼく)などを回収(かいしゅう)して、(うみ)環境(かんきょう)(まも)るために国土交通省(こくどこうつうしょう)海洋(かいよう)環境(かんきょう)整備(せいび)(せん)活動(かつどう)しています。
海岸(かいがん)(なが)()いたごみを回収(かいしゅう)する()()
伊勢湾(いせわん)三河湾(みかわわん)(なが)()河川(かせん)海岸(かいがん)市民(しみん)参加(さんか)(がた)の「(かわ)(うみ)のクリーン(だい)作戦(さくせん)」が(おこな)われています。
渥美半島(あつみはんとう)西(にし)(はま)愛知県田原市(あいちけんたはらし))でクリーンアップ活動(かつどう)様子(ようす)(かわ)(うみ)のクリーン(だい)作戦(さくせん)
(うみ)環境(かんきょう)(まも)り、(さかな)(そだ)てる()()
海草(かいそう)のアマモ、海藻(かいそう)のガラモ、アラメ、カジメ、コンブ、ワカメなどが(みつ)()えている場所(ばしょ)藻場(もば)()びます。
藻場(もば)には、たくさんの()(もの)()()いたり、(たまご)()んだり、子育(こそだ)ての場所(ばしょ)使(つか)われています。この()(もの)たちが海水(かいすい)(ちゅう)栄養(えいよう)()べるため、藻場(もば)には(みず)をきれいにするはたらきもあります。
(うみ)がきたなくなって(みず)(にご)ると光合成(こうごうせい)ができなくなるため海草(かいそう)次第(しだい)()ってしまいます。海草(かいそう)()ってしまった場所(ばしょ)では、漁業者(ぎょぎょうしゃ)海草(かいそう)(たね)()()け、藻場(もば)()やす活動(かつどう)(おこな)っています。
御前崎港(おまえざきこう) 久々生(くびしょう)海岸(かいがん)での里海(さとうみ)プロジェクト」
静岡県(しずおかけん)御前崎港(おまえざきこう)久々生(くびしょう)海岸(かいがん)では、コアマモやアマモが自然(しぜん)()(しげ)っており、80(しゅ)以上(いじょう)(うみ)()きものが確認(かくにん)されています。アマモ()()きもの観察(かんさつ)(かい)清掃(せいそう)による保全(ほぜん)活動(かつどう)大学(だいがく)(とう)による調査(ちょうさ)研究(けんきゅう)により、自然(しぜん)環境(かんきょう)大切(たいせつ)にする気持(きも)ちを(そだ)て、久々生(くびしょう)海岸(かいがん)(まも)るための活動(かつどう)(おこな)われています。
久々生(くびしょう)海岸(かいがん)
自然(しぜん)()(しげ)ったコアマモ
久々生海岸で自然に生い茂ったコアマモ
久々生(くびしょう)海岸(かいがん)でのアマモ()()きもの観察(かんさつ)(かい)のようす
久々生海岸でのアマモ場の生きもの観察会のようす
出典:NPO法人Earth Communication「御前崎港 久々生海岸 里海プロジェクトの取り組み」
(わたし)たちにできること
(うみ)(ゆた)かさを(まも)るために(わたし)たちにできることがあります。
・ごみのポイ()てはしない
・ごみのポイ()てはせず、ごみ(ばこ)()てるか(いえ)()(かえ)りましょう。
・プラスチックごみを()さない(リデュース)ように工夫(くふう)する
・レジ(ぶくろ)はなるべく()わずに、マイバッグを()(ある)きましょう。
・ストローやスプーン(とう)使(つか)()てのプラスチックは使(つか)わないようにしましょう。
・マイボトルやマイカップ、マイ(はし)使(つか)いましょう。
・プラスチックごみを再利用(さいりよう)(リサイクル)する
()められた方法(ほうほう)分別(ぶんべつ)をして、プラスチックごみを(あら)って、資源(しげん)としてリサイクルしましょう。
・プラスチック製品(せいひん)(なが)利用(りよう)(リユース)する
使(つか)わなくなったプラスチック製品(せいひん)は、リサイクルショップやフリーマーケットなどを利用(りよう)して、ほしい(ひと)使(つか)ってもらいましょう。
・プラスチック製品(せいひん)(こわ)れたら、修理(しゅうり)をして、(なが)使(つか)いましょう。
(うみ)浜辺(はまべ)清掃(せいそう)
(うみ)浜辺(はまべ)清掃(せいそう)活動(かつどう)参加(さんか)しましょう((かわ)(うみ)のクリーン(だい)作戦(さくせん)(とう))。清掃(せいそう)活動(かつどう)(おこな)っている場所(ばしょ)()にちは(いえ)のひとや学校(がっこう)先生(せんせい)()いてみましょう。
(うみ)のエコラベルが()られた水産物(すいさんぶつ)購入(こうにゅう)
(あお)いラベルにMSC認証(にんしょう)()かれた「(うみ)のエコラベル」が()られた水産物(すいさんぶつ)()られています。この(うみ)のエコラベルは(うみ)()(もの)環境(かんきょう)にやさしい方法(ほうほう)()られた水産物(すいさんぶつ)()られています。水産物(すいさんぶつ)購入(こうにゅう)するときは、この(うみ)のエコラベルが()られたものを購入(こうにゅう)すると(うみ)(さかな)(まも)ることにつながります。
ポイント
ほかにも(わたし)たちにできることがあると(おも)います。
自分(じぶん)にできる()()みを(かんが)えてみましょう。
自分(じぶん)調(しら)べてみましょう
SDGs14に関係(かんけい)するキーワードを調(しら)べてみましょう。
水質汚染(すいしつおせん)(うみ)ごみ、プラスチック、水産資源(すいさんしげん)、エコラベル
ポイント
(うみ)はみんなのもの!
(うみ)(ゆた)かさを(まも)るためにひとりひとりができることは(なに)なのか、
ともだちや家族(かぞく)(はな)()ってみましょう。

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