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伊勢湾の環境:海象

潮流
潮流とは、潮位の上げ下げの変化によって起きる規則正しい周期的な海水の流れです。上げ潮時、下げ潮時における潮流は、もっとも速いときで、湾口部で1〜2ノット程度、伊勢湾奥部で0.1〜0.4ノット、三河湾奥部で0.2〜0.4ノット程度となっています。
上げ潮時の流れ
潮流
下げ潮時の流れ
潮流
出典:平成10年度 伊勢湾環境基本構想調査 報告書 資料編
(運輸省第五港湾建設局、1999)の図を基に作成
残差流
残差流とは、潮流のように周期的な流れに対して地形や風、河川水の影響によって起こる非周期的な海水の流れです。
・伊勢湾の残差流
伊勢湾の残差流は、南部に反時計回りの環流、北部で時計回りの環流が卓越しています。
伊勢湾の残差流
出典:日本全国沿岸海洋誌(日本海洋学会 沿岸海洋研究部会、1985)の図を基に作成
・三河湾の残差流
三河湾においても下層に反時計回りの環流が形成される等、海水が滞留しやすい流況が形成されています。
残差流の状況(上層)
残差流の状況(上層)
残差流の状況(下層)
残差流の状況(下層)
出典:日本全国沿岸海洋誌(日本海洋学会 沿岸海洋研究部会、1985)の図を基に作成
波浪
伊勢湾湾奥地点(伊勢湾)と伊勢湾湾口沖地点(伊勢湾口沖)に海の波を測るために波高計が設置されています。
波浪
出典:ナウファス(国土交通省港湾局 全国港湾海洋波浪情報網)
・波高及び波向き出現頻度分布
伊勢湾湾口沖地点は、波を遮る地形が無いため、波高は伊勢湾内より高くなります。
高及び波向き出現頻度分布
出典:ナウファス(伊勢湾)(国土交通省港湾局 全国港湾海洋波浪情報網)
2019年1月1日〜2020年12月31日
伊勢湾湾口沖地点の波向は、南(S)〜東南東(ESE)が多く、伊勢湾湾奥地点の波向きは、南南東(SSE)が多くなっています。
波向
出典:ナウファス(伊勢湾)(国土交通省港湾局 全国港湾海洋波浪情報網)
2019年1月1日〜2020年12月31日

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